賃貸物件での違約金の発生とは
通常の賃貸アパートやマンションの場合であれば、転勤や新居購入などの理由によって、契約期間の途中で退出したとしても、違約金を請求されるということはまずありませんので、世間一般ではそれが当然のように思われている節があります。
しかし、最近注目されている、入居時の敷金や礼金がまったくかからない、いわゆるゼロゼロ物件とよばれているようなものである場合には話が別です。
こうした物件は、入居にあたっての初期費用をできるだけ安くするために生み出されたものですが、大家の側にとってみても、空室でまったく賃料収入がないことに比べれば、むしろ敷金や礼金をとらなくても、一定の期間にわたって安定した収入が見込めたほうが得になるという判断によるものです。
そのため、入居者に途中で退出されてしまっては、わざわざ敷金や礼金をゼロにした意味がなくなってしまいます。
そこで、敷金や礼金がゼロの賃貸物件については、途中退出で違約金を請求することによって、そのデメリットを補っているわけです。
賃貸の入居日について
賃貸物件を探す際に、気をつけて戴きたいのが入居日についてです。特に4月など賃貸の出入りが激しい時期は、入居日を確認しなかったばかりに痛い目に遭ったという方も少なくありません。
色々な不動産サイトを見る際に、各種条件などが書いてある欄に現在の入居状況等を明記している欄があるのをご存じでしょうか。そこには、現在空き屋の場合は即入居可能という文字が書かれています。
しかし、4月などは特に多いのですが既に退去が決まっている物件が出されている場合があります。現在入居中という文字と共に、退去予定日と入居可能日が書かれていることがあります。
これをしっかり確認しておかないと、既に空室だと思い込んで引越をして荷物を出してしまったものの、新しい賃貸に入れないという困った事態にもなりかねません。
ですから、必ず自分が入居を希望している日にちまでに、希望している新物件が空室になり、入居可能になるのかを確認しておく必要があるのです。